マンションの清掃
汚れと洗剤の種類~pHとは?~
主な汚れと対応する洗剤
酸性の汚れにはアルカリを、アルカリの汚れには酸性の洗剤を使用します。
①油汚れ(酸性)
空気内にある排ガスがほこりに付着して油汚れになります。これには、中和させ
るため、アルカリ性の洗剤を使用します。
②ほこり(中性)
③水あか(アルカリ性)
水あかは水分中のカルシウムなどが主成分です。酸性洗剤を使用します。
洗剤の液性の特徴
①酸性
トイレ用洗剤などに多い液体。尿や水あか、石鹸カスなどの汚れに効果的です。
材料が傷んだり、目や皮膚などを刺激します。
強い酸性のものを使う場合は、手袋やマスク、眼鏡を装着し注意しましょう。
②中性
中性の洗剤には食器用洗剤などがあります。
酸性・アルカリ性のものと比べると、安全性は高いが、洗浄力はやや劣ります。
素材を傷めることもなく、手肌にもやさしいです。
付着してから間もない汚れや毎日のお手入れなどに適しています。
③アルカリ性
アルカリ性の洗剤には漂白剤やクレンザーなどがあります。
皮脂汚れや油汚れ、シミなどに効果的です。
材料が傷んだり、目や皮膚などを刺激します。強いアルカリ性のものを使う場合
は、手袋やマスク、眼鏡を装着し注意しましょう。
酸性・中性・アルカリ性って?
水溶液(物質を水に溶かした液)の性質の名前です。
食酢や果汁のように、すっぱい味のするものは酸性、草木を燃やしたあとにできる
灰を水に溶かした灰汁(あく)のように、苦い味のするものはアルカリ性です。
pHは、酸性からアルカリ性の間に0~14のメモリをつけて、酸・アルカリの度合い
をそのメモリの数字で表すもので、pH7を中性とし、それ以下を酸性、それ以上を
アルカリ性としています。
(2009.10)
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【清掃道具】乾式モップ
乾式モップとは、乾いた状態のモップで
ごみやほこりを集める道具で、ほうきよりも更に効率の良い道具です。
フローリングワイパーもこの仲間です。細かい繊維を集めて作った不織布や不織紙が考案されてから、ワイパーの先端に巻きつけられるようになりました。
ほこりも舞い上がらず塊になって集められ、繊維の間に吸着されます。
房糸に油剤処理してあるものは、専門業者が洗濯してくれるため清潔かつ安心して使えます。
プレーンモップ
楕円形の形をしたモップを、木製または金物の長い柄に取り付けてあり、段差や隅に強いダストモップです。油剤処理してありますから床のツヤも良くなります。
自由に回転する構造なので、机の下にも入り込みます。
モップの洗濯のしかた
油剤処理してあるモップは、一晩洗剤に浸けておき翌日に洗濯ネットにいれて洗濯します。よく陽にあてて表裏とも乾かします。脱水しても かまいません。
早く乾かさないと水気が残り、嫌な臭いがすることがありますのでご注意。
そうじ道具の紹介HPより※2022年現在ページ無し
(2009.10)
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【清掃道具】ポリッシャー
ポリッシャーとは、人の力にを使う代わりにモーターでブラシを回転させ、効率的に
・床の洗浄作業
・床ワックスの剥離作業
・磨き作業
を行うための清掃道具です。
使用場所・用途により最適なブラシ・フロアパッドを選定し取り付けて使用します。
回転部分の大きさ(8インチ~16インチ)、回転速度(標準・高速・超高速タイプ)、洗剤タンク付き、密閉(防滴)タイプ(※)の違いによりさまざまな種類があります。
※密閉(防滴)タイプとは
本来ポリッシャーは水を使用しますので、回転部分は水がかかっても問題が無いのですが、その他機械部分には水は厳禁ですので、本体上方から水がかかると、隙間から水が浸入し、漏電・故障の原因になります。
密閉(防滴)タイプは隙間をシールで加工してあり、少々水しぶきが掛かっても比較的安心にして使用ができるようになっています。完全に防ぐものではありません。
さまざまなブラシ・フロアパッド
床の用途により様々な種類があります。
床面がフラットな場合は、一般的にフロアパッドが使用されます。
・さまざまなブラシ
・さまざまなフロアパッド
参考:
ポリッシャーJP
(2009.10)
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【清掃道具】スクイージー
スクイージーは、平坦な床やガラスの上をすべらせて水を集め排水したり、取り除いたりする道具です。
水かき、みずとり、カッパ、カッパギと、愛称がたくさんある道具です。
先端に平たいゴムが付いているので、床やガラスに密着します。
使い方はいたって簡単ですが、守らなければならないことが2つあります。
①押して使用しない
必ず引いて使用しましょう。押されると、ゴムが傷んでしまいます。
②ガラス用スクイージーはガラス以外に使わない
ガラス用スクイージーは、非常に繊細なゴムでできています。
置く場合も、裏返してゴムと床が触れないようにしましょう。
(2009.10)
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定期清掃とは
定期清掃とは、先に掲載した「ポリッシャー」などを用いて、日常清掃(モップがけなど)では落としきれない部分を、定期的に清掃するものです。
定期清掃の流れ
マンションでよく見られる、長尺塩ビシート・Pタイル床の場合はだいたい次のような流れになります。
①乾式モップで床面の埃を取ります。
②弱アルカリ性の洗剤を用いて、ポリッシャー洗浄を行います。
③ハンドパッドにて、ポリッシャーが届かない隅の部分を洗浄します。
④吸水バキュームもしくは床面スクイージーにて汚水の回収をします。
⑤送風機にて床面を乾燥させます。
⑥ワックス用モップに樹脂ワックスを含ませ床面に塗布し、送風機で乾燥させます。
(2009.10)
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